サンディエゴ大学がクアンタムの仮想マシンのバックアップ&リストアを習得

効率的な仮想マシンのバックアップにより100万ドル以上のコスト節約

サンディエゴ大学のITスタッフは早い時期から仮想化を推進し、現在、同大学のサーバーのほぼ98%は仮想マシンで占められています。従来のバックアップおよびディザスター・リカバリー・システムではもはや対応できなくなったとき、ITチームは適切なソリューションを見つける必要がありました。

時間がかかりすぎていたバックアップ

同大学のネットワーク・インフラシステムおよびサービスのマネージャ、Mike Somerville氏は次のように述べています。「バックアップするだけではもう解決できない状況になり、われわれは代りになるソリューションを真剣に探し始めました」

最初のDisk-to-Disk(D2D)バックアップ・システムは、維持費があまりにも高いNASファイラーによる構成でした。大学副学長兼CIOのChristopher Wessells氏はこう説明します。「今後数年間にかかる経費を推定すると、天井を突き抜けるかのような信じられない金額でした」

最後の大きな問題は、特に仮想マシンのためにリストア処理を改善することでした。テープからデータをリストアする場合には何時間もかかり(場合によっては数日になることも)、仮想マシンのリストアは、データがディスク上にある場合でも常に遅い状況でした。「何か作業をするには、仮想マシンのリストアをいちいちバックアップ・ソフトウェアでアンパックする必要があり、その処理にものすごく時間がかかっていました」とSomerville氏は述べています。

ソリューションの研究がDXiとvmPROにつながる

「ソフトウェアベースのソリューションと様々な種類のアプライアンスを調査し、スケーラビリティ、パフォーマンス、およびコスト削減の観点から検討した結果、クアンタムのソリューションが明らかに優れていました」とWessells氏は説明しています。

サンディエゴ大学が最終的に採用したソリューションは、Quantum DXi重複排除アプライアンスと仮想サーバー用vmPROバックアップ・ソフトウェアの2つから構成されています。

バックアップ処理速度の問題が解決

新しいシステムによって、バックアップ・ウィンドウの問題はすぐに解決されました。Somerville氏は次のように述べています。「以前は、バックアップを時間内に終えることができませんでしたが、今はすべてのデータを毎週バックアップできるようになりました。つまり、データ量が増加しても、より多くデータを処理できる余裕があるというわけです。バックアップ・ウィンドウに丸2日確保できるようになりました」

印象的なのは重複排除率でした。排除率は現在22分の1に達しています。DXiの14TB容量があれば、300TBのバックアップ・データを格納することができます。

効率の良い仮想マシンのバックアップとリカバリー

クアンタムのvmPROはVMware vCenterと連携し、仮想アプライアンスを使用してネイティブ・フォーマットの仮想マシンの高速バックアップ・イメージを作成するエージェントレス型のバックアップ・システムです。

「vmPROソリューションは本当に素晴らしいです。インストールしただけで、そのまま使用することができます。リストアのリクエストが来たときに、実際に既存のバックアップ・ソフトウェアとこの新しいシステムの2つを使用して比較テストを行ってみました。vmPROユニットのほうはすぐに使用できましたが、もう一方は2時間たってもまだごたついている状態でした」と、Somerville氏は述べています。

予算を組みやすい低コスト

Somervilleによると、「DXiは、エンタープライズ・ディスクを購入するよりも安価であるだけでなく、お世辞にも良いと言えない競合製品よりもはるかに安くつきます」

Wessells氏はこのように説明しています。「プライマリ・エンタープライズ・ストレージはテラバイトあたり約2500ドルのコストがかかるため、22分の1という重複排除率は、直接費で52000ドルを節約できることになります。つまり、3年間で100万ドル以上のコスト削減が見込まれます」