TV Cultura放送は、クアンタム・ソリューションを採用して数10年分の放送コンテンツを再利用
サンパウロを拠点とし、放送業界で45年の歴史を持つTV Culturaは、南アメリカで最も大きくバラエティに富んだローカルおよび国際的な番組カタログを持ち、文化、教育、娯楽、スポーツなどの放送番組を幅広く提供しています。しかし、放送資産を保管する局内の旧システムでは、再放送や新しい番組制作のために過去の素材を利用することが難しく、時間もかかっていました。
TV Culturaのプロジェクト・コーディネーター、Rodrigo Galafati氏は次のように述べています。「スタジオで編集、後編集、共有するためにストレージからビデオを取り出すのに何日もかかっていました」
そのため、チームは、システム・インテグレーターであるAD Digital社の協力を得て、完全なファイル・ベースのワークフローを構築することにしました。このワークフローには、制作チームによるアクセスが容易で、過去の素材をすばやく取り出して利用できるスケーラブルなニアライン・アーカイブが必要でした。
StorNextでワークフローを効率化し、編集時間を短縮
TV Culturaが導入した新システムは、クアンタムのStorNextファイル・システムとコンテンツ管理技術に基づいています。
高性能のStorNextファイル・システムとディスク・ストレージにより、制作チーム内では、ファイバ・チャネルの速度でファイルを共有できます。
StorNext Storage Managerは、直接利用されていないコンテンツ(デジタル化された過去の素材のライブラリなど)をStorNext AEL6000アーカイブ用ライブラリに移動します。このライブラリで、ファイルは保管および将来の再利用のためにLTOテープ・メディアに保存されます。
共通のインターフェースにより、編集者は、ディスクおよびアーカイブ内のすべてのコンテンツを直接見ることができ、直接アクセスすることでアーカイブされたコンテンツを数分で取得できます。
また、StorNextシステムの重要な特長として、局内の既存のGrass Valleyツールと直接の統合が容易で、制作チームにとってはこれまでのツールを引き続き使用できるメリットが挙げられます。最後に、バックアップのソフトウェアを使用せずに資産や完成したコンテンツを保護する機能や、自動的にファイルのコピーを複数作成し、別の場所に保管するなどのオプションを備えたStorNextシステムは、TV Culturaの過去の資産を保護する手段としても重要です。
TV Culturaのデータの増加に対応できる拡張性のあるシステム
時間とともにコンテンツが増大し、新しい高解像度フォーマットによって将来デジタル・データがスペースを占める割合が多くなることから、TV Culturaはクアンタムのスケーラビリティを大きく評価しています。
TV Culturaのテクニカルディレクター、Gilvani Moletta氏は次のように述べています。「クアンタムには、TV Culturaが将来に備えるのに必要なStorNext、Lattusオブジェクト・ストレージ、Q-Cloudアーカイブのような製品とサービスがすでにありました。クアンタムのストレージ・ソリューションが提示されたとき、それが私たちの長期的なニーズを満たすだろうと確信しました」