広告およびクリエイティブ業界をリードするエージェンシーがワークフローの効率化とセキュリティの強化にStorNextを採用

ストレージ・システムの老朽化のペースをしのぐメディア・コンテンツの需要急増

TBWA Australiaのビデオ編集者は、最近まで、ディスク・ストレージを直接接続したサーバーを編集作業に使用し、ディスクの空き容量がなくなるとビデオをオンサイトで保存していました。バックアップやオフサイトのディザスタ・リカバリー(DR)システムでデータを保護する時間はほとんどありませんでした。TBWA Australiaの地域担当ITマネージャー、Jaymz Hingert氏は次のように述べています。「幸いなことにデータを消失したことはありませんでしたが、時々データの取り出しに時間がかかることが問題でした」

映像資産を再利用する際、編集者はディスクやファイルの在りかを探してから、ローカル・ディスクに目的のファイルをリストアする必要がありました。Hingert氏の説明は続きます。「時間がかかるだけでなく、編集者とITチームの両方に大きな負担がかかりました。編集者はファイルとその保存場所を手作業で管理しなければならず、一方、ITチームは常にリソースを稼働させ、ディスクを管理し、データを所定の場所に確保しておく必要がありました。誰もがあまりにも多く時間が奪われ、オーバーヘッドは毎週数時間に及びました。」さらにサーバー間でディスクを移動してファイルを共有するシステムであったため、編集者同士が共同して作業を進めることは困難でした。

より良いワークフロー・ソリューションを求めて

最終的にITチームは、より良いワークフローを見つけるために、経験豊富なインテグレーターであるCompNowに協力を仰ぐことにしました。また、同社に比べ規模の大きなTBWA Global内の他の子会社にも、より良いアプローチがないか相談しました。Hingert氏は回想します。「どちらからも勧められたのはQuantum StorNextでした。しかし、編集者が1人から4人ほどの当社のような小規模なオフィスに適したソリューションかどうか確信が持てませんでした。StorNextは大規模な組織向けに設計されたものと考えていました」

しかし、それは明断でした。Hingert氏は次のように述べています。「我々の主な課題は、データの保護、生産性の向上、および古いシステムで必要とされた膨大なオーバーヘッド時間の削減でした。StorNext以外の製品も検討しましたが、これらのすべての課題に対処できそうなものはなく、人手による多くの介入が必要になりそうなものばかりでした。そして、小規模オフィスのために設計されたStorNext Pro Foundationが提供するすべての機能を検討したところ、我々の予算に適うことが分かりました」

StorNext Pro Solutionによるエンドツーエンドのコラボレーション

TBWA Australiaが新しく導入したQuantum StorNext Pro Foundationシステムは、SANファブリック、48TBの高性能ディスク、Xcellis Workflow Director、StorNext 5ソフトウェア、LTOアーカイブ、およびQ-Cloudストレージで構成されています。これは、コラボレーション、データ保護、およびアーカイブのフェーズを含むエンドツーエンドのワークフローを提供する統合ソリューションです。

この新システムは、編集者にファイル共有とコラボレーションによるファイル・アクセスを提供します。Hingert氏は次のように説明します。「StorNext Proによって、編集者は手作業でデータを移動する必要が完全になくなったと思います。それは非常に優れたワークフローであり、編集者の作業効率ははるかに向上します。短い時間でより多くの仕事ができるようになるのは、コンテンツの作業だけに集中し、ストレージ全体を管理する必要がなくなることが大きな理由です」

保護とアーカイブの完全自動化

ファイルがディスクに保存されると、StorNextはただちにテープにコピーを作成します。最初はバックアップとして保護し、後にアーカイブとして保管します。これにより、ディスクのニーズを最小限に抑えながら、データはいつでも利用できるようになっています。

Hingert氏は述べています。「すべてのデータのバックアップを自動化することは、我々の作業負荷を大きく軽減します。TBWAとお客様にとって数十万ドルもの価値を持つ資産がそのシステム上に置かれることがあります。」既存の映像資産もすばやく簡単に再利用できます。「StorNextによって、編集者はディスク上の映像素材とアーカイブ内のコンテンツをすべて1つのファイル・システムで扱うことができます。したがって、編集者はすばやく古いプロジェクトを確認して、すぐにデータを見つけることできます。これは生産性に大きな違いをもたらします」

Quantum Q-Cloudを使用したDR保護

Hingert氏は説明します。「テープにコピーを作成する場合は、Q-Cloudに第二のコピーを作成することをStorNextに指示するポリシーを設定します。通常のリカバリーやアーカイブのアクセスにはテープを使用しますが、Q-Cloudを使用するのはDR保護を無期限に自動化するためです。たとえ建物が明日焼け落ちたとしても、Q-Cloudに安全に保存されている現在のプロジェクトと古い作品のすべてのコピーをリストアすることができます。

StorNextには大きなメリットが2つありました。1つは、すべてのデータがテープとクラウドの両方に安全に保存されることが分かり、我々全員が以前よりも安心して眠れるようになったことです。2つ目は、自動化によって我々の生産性が大幅に向上したことです。手作業で行わなければならなかった作業が今ではすべて自動で行われており、年間のオーバーヘッド時間が数百時間も削減されています」