大手情報メディア会社がXsan環境からStorNextへ移行

業界をリードするオーストラリアの情報メディア企業Fairfax Mediaは、自社のWebおよびオンライン配信システムを急速に拡張しています。制作チームが従来のパートナーであるAppleがメディア・ソリューションの方針を変えたことを知ったとき、彼らも変更を余儀なくされました。

Apple のXsanとXserveで構築されたシステム

旧システムはApple製品を核とし、Xserve RAIDストレージ、Xsan、およびFinal Cut Proを実行するMacの編集ステーションで構成されていました。

制作部長のDavid McMillan氏は次のように述べています。「旧システムはよく働き、週に300本のビデオ・クリップを作成し続ける制作スケジュールが可能でした。しかし、我々の制作本数はさらに増える計画でした。そのため、AppleがXserveの提供終了計画とFinal Cut Proのロードマップの変更を発表したときに、当社は我々自身のアプローチを再考し、ビデオ制作のサポートを長期的かつ確実にコミットしてくれる新しいパートナーを探す必要があることを認識しました」

新しいパートナーを求めて

Fairfax は、複数の編集者の間で高解像度コンテンツを共有できるよう、コラボレーティブなメディア・ワークフローのための高性能共有ストレージを必要としていました。さらに、ストレージとメディアおよびエンターテインメント・ワークフローの知識と経験があり、市場に対して揺るぎないロードマップとコミットメントを持つパートナーを望んでいました。低コストで大容量のアーカイブ技術を活用できるだけでなく、スケーラビリティも重要な要件でした。それにはオープンシステムのアプローチが重要でした。

McMillan氏は述べています。「多くのハードウェアとソフトウェアのオプションを活用できるようになることを心から望んでいました。私たちは、単一ベンダーのロードマップの決定に私たち自身の計画が脅かされるのは懲り懲りです。さらに、スムーズな移行が絶対に必要でした」

シームレスな移行

あらゆる選択肢を検討した結果、Fairfaxは、ファイル共有を提供し、基盤となるファイル・システムを構築するStorNext Qシリーズの高性能ディスク・ストレージとStorNextメタデータ・アプライアンスなど、アプライアンスを活用するQuantum StorNextソリューションを選択しました。

McMillan氏は説明します。「クアンタムを選んだのは、製品が我々のニーズに合っていたという技術的な理由もありますが、それまでに相談をした他の会社とは異なり、クアンタムのチームがビデオの制作環境を理解していることも理由のひとつでした。また、クアンタムの顧客である多くの同業者に話を聞いたところ、肯定的なコメントしか返ってきませんでした」

導入はスムーズに行われました。実装段階の全体は4週間で終了し、週末を1回使って最終的なロールアウトまで完了しました。インテグレータComputers Nowのアカウント・マネージャー、Laura Dowd氏は次のように述べています。「クアンタム・チームとの共同作業は素晴らしいものでした。彼らは自分たちがやっていることを本当に理解していて、あっという間に仕事を終えました」

生産性が40%向上

新システムは、生産性ですでに元がとれています。

「スタッフの増員はほんのわずかでしたが、1週間にアップするクリップの数は約40%増加しました」とMcMillan氏は述べています。Fairfaxはすでに、StorNextの柔軟でオープンなアプローチを利用してプラットフォームをサポートする、システムの次の段階の計画を進めています(チームは最近、将来的にシステムを拡張する計画で、まずAdobeの編集スイートをインストールしました)。

McMillan氏は説明を続けます。「クアンタムのLTOベースのStorNext AELアーカイブなどでStorNextのアーカイブ機能を追加するアイデアは本当に素晴らしいものです。この機能によりコンテンツのコピーが自動的にテープに作成され、保護とアーカイブが同時に行われますが、再利用する場合にも迅速にアクセスできるようになります」