ActiveScaleオブジェクト・ストレージ

ActiveScale独自のスケールアウト・アーキテクチャは、全体にわたるハイレベルな並列処理の採用により、多大なコストをかけずに高性能を実現しています。アクセス層では、すべてのクラスタ・ノード間のロード・バランシングによってシステム性能が最適化されます。オブジェクトのメタデータをNVMeストレージに保存することによって、高性能を実現しています。データ層は、大規模環境でも一貫性のある可用性とパフォーマンスで、アクティブ・データとコールド・データの無制限のスケーラビリティを提供します。

アクティブおよびコールド・ストレージ・クラスを搭載した業界唯一のオブジェクト・ストレージ・プラットフォームであるActiveScaleの構成とデータ・レイアウトは、大規模環境においても、パフォーマンスと手頃さの両面で最適化が容易です。アクティブ・ストレージは現在作業中のデータ・セット専用、コールド・ストレージはアクセス頻度の低いデータ専用です。必要に応じて、コールド・データ・セットをアクティブ・ストレージに復元するだけです。ActiveScale Cold Storageの詳細について興味をお持ちですか？ ここをクリック.

AActiveScaleソフトウェアは、アクティブおよびコールド・ストレージ・クラスのどちらにも構成可能なイレイジャー・コーディング・ポリシーを使用して高いデータ回復力を実現しているので、容量、パフォーマンス、可用性、耐久性のニーズに応じて展開を確実に最適化できます。コールド・ストレージ・クラスに書き込まれたオブジェクトには、特許出願中の二次元イレイジャー・コーディングが適用され、レプリケーションまたはコピー×2を使用する方式よりも50%優れたストレージ効率と、他のどのコールド・データ・ソリューションよりも優れたデータ耐久性を提供します。

ActiveScale DDPは、お客様が設定したポリシーに従って、使用可能なすべてのストレージ・リソース間で均等にバランスを取りながら、データをインテリジェントに消去します。DDPは、時間経過に伴うディスクのホットスポットを防ぎ、ハードウェア障害を容易に克服します。何よりもDDPは、他のシステムでは拡張の妨げとなる静的な決定論的ポリシーにありがちな困難を伴うリバランシングなしに、リソースの拡張を容易に可能にします。

DDRは、帯域外の継続的なシステム・モニタリング、データ整合性検証、予測障害検知、オブジェクト・データの自己修復により、すべてのデータ・オブジェクトの耐久性を最高レベルにします。DDRの自己修復プロセスは、故障したドライブの交換に依存せず、再構築時間を短縮するために並行して実行されます。

ActiveScaleは、すべてのノードにわたる強力で即時のデータ一貫性で業界をリードしています。これにより、ローカルに取り込みが行われて分散される場合に、単一サイトまたは3ジオ分散サイトのいずれであっても、パフォーマンスに影響を与えることなく正確なデータが提示されます。

ActiveScaleソフトウェアは、認証、StandardおよびGlacierストレージ・クラス、オブジェクト・ライフサイクル管理、オブジェクト・ロック、バージョニング、レプリケーション、強力な一貫性のサポートも含めてS3 API互換をサポートしており、S3対応のアプリケーションとワークフローの統合が容易です。

ActiveScaleはファイル・システム・ボリュームをサポートしており、NFS経由でアクセスできるため、ファイルベースのデータの管理とアクセスが容易です。

アカウント・クォータにより、S3バケットとNFSボリュームの両方に適用できる、ユーザーごとのハード制限またはソフト制限を使用して、容量の使用量を簡単に設定および制限できます。

バケットごとにオブジェクト・ライフサイクル・ポリシーを定義して、容易にデータを失効させたり自動的にアーカイブしたりすることができます。オブジェクトの経過時間に従って実行されるアクションを事前に定義したルールを設定するだけです。パブリック・クラウド・ソリューションとは異なり、アクティブおよびコールド・データ・クラス間でオブジェクトを移行する場合、アーカイブ・データへのアクセスを妨げるストレージのオーバーヘッド、アクセス、復元料金は発生しません。

オブジェクト・バージョニングでは、ランサムウェア、不注意による削除、または単なるデータ履歴の維持などに際して、データの迅速な回復のために、データ・オブジェクトのバージョンを体系的に保存します。ユーザーは、バケット・ポリシーを設定して、以前のオブジェクト・バージョンの取得と復元を容易に行うことができます。

オブジェクト通知を使用すると、Kafkaクラスタを介してワークフロー処理を開始できます。リアルタイム分析、IoT、モバイル・アプリ、メディア・ワークフローなど、さまざまなユースケース向けに、フォールト・トレラントかつリアルタイムなエンドツーエンドのデータ・パイプラインおよびストリーミング・アプリケーションをデプロイします。

ActiveScaleは、LargeオブジェクトとSmallオブジェクトのどちらにも最適化されています。Largeオブジェクトのパフォーマンス・ポリシーは、耐久性と経済性を目的として構築されます。Smallオブジェクトのポリシーは、多数のSmallオブジェクトを保存および取得する際の遅延を最小限に抑えるように設計されます。

データのセキュリティを最大限に高めるには、転送中のデータをSSL/TLSで暗号化し、保存中のデータをActiveScaleで暗号化します。ActiveScaleは、アクティブおよびコールド・ストレージ・クラスの両方で、オブジェクト・データとカスタム・メタデータを含むメタデータの両方を暗号化します。

オブジェクト・ロックは、オブジェクトが削除されるのを防ぐことで、ランサムウェアからの保護、Write-Once-Read-Many（WORM）ストレージ規制要件への対応、および長期保存ポリシーのサポートに役立ちます。

単一サイトのActiveScale展開は、クラスタ内のすべてのコンピューティングおよびストレージ・リソースにインテリジェントに分散されたメタデータ、データ、およびパリティにより、すべてのコンポーネント障害から単純に保護します。コンピューティングおよびネットワーク・リソースは、パフォーマンスを最大化するためにアクティブにロード・バランシングされます。

ActiveScaleの3-Geo構成は、最高の可用性と災害に対する保護を提供します。ActiveScaleのGeo-Spreadは、3つの拠点すべてにわたってオブジェクトを自動的にErasure Codingします。データセンターが完全に停止した場合でも、オブジェクトにアクセスできます。残り2つの拠点は、すべてのデータ要求の処理を継続するために必要なすべてのデータとパリティをホストします。

ActiveScaleは、データ保護、バックアップ、および災害復旧を目的として、ActiveScaleクラスタ間またはAWSクラウド・サービスとのバケットごとの単方向および双方向の非同期レプリケーションも提供します。

ActiveScale System Management（SM）のWebベースのインターフェイスでは、次のことが可能です。

• アカウント、ユーザー、およびアクセスキーの管理
• システム、ヘルス、ハードウェア、容量、パフォーマンスの監視
• 通知の設定、レポートやログの取得
• システムのアップグレードおよび拡張の実行

タスクを自動化するためのRESTful APIやコマンドライン・インターフェースも利用できます。

ActiveScale Cloud Management（CM）は、ActiveScaleシステムからテレメトリ・データを受信して標準レポートとカスタム・レポートを作成するクラウドベースのツールです。基本的な管理機能と履歴トレンド、容量モデリング、使用率、予測などの高度なインサイトは、プリエンプティブ・アクションの条件の特定に役立ちます。

ActiveScaleは、Prometheusを使用して、Prometheusデータベースにダウンロードして長期間保持したり、Grafana視覚化ツールを使用して表示したりできる、ローカル・メトリックとグローバル・メトリックを維持します。